余命宣告を受けた幼馴染。受験前だったけど俺は彼女と過ごす日々を選んだ。

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33:>>26マジなら書くのやめたいなぁ…:2010/09/22(水) 22:24:39.95 ID:yOOYeIydO

『コンコン』

男「あ、あのさ…弁当箱とタッパ…洗ったから帰しにきたんだ…」

幼馴染「…」ガチャ

男「お、おう…ありがとな…俺みたいな奴に弁当なんか…」

幼馴染「……」

男「そ…それじゃ…な!!」

こいつは俺のことは嫌いなんだよな…嫌いな相手とは関わりたくないからな。だから無駄話はせず早々に切り上げた。

なんだろう、膝カックンを食らった気分を何倍にも高めた、そんないいようのない気分


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34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:28:41.84 ID:yOOYeIydO

朝…か?

何故か眠れなかった。そうだ、たまにはめちゃめちゃ早く学校に行くのも一興だな。まぁ学校に着く頃には野球部あたりが朝練をしている頃だろう

アパートの駐輪場には幼馴染の自転車があった。あいつより早く学校か。ちょっと勝った気分。

こうして俺は学校に向かった。

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:34:02.12 ID:yOOYeIydO

学校

女友「おはよっ」

早っ!!!

男「一応きくが…」

男「いつも…この時間に登校?確か部活はやってなかったよな?」

女友「うん!いつもこのくらいだよ!部活は…帰宅部だよ!えへへっ」

えへへじゃねぇよ…

男「こんな時間に来て、何してるんだ?」

女友「寝る」

男「は?」

女友「だって誰よりも早く来るっていう記録のためだし。でも最近、幼馴染ちゃんっていう強敵が来たから、記録塗り替えられそうで…あははっ!」

こういう無駄なことに一生懸命になれる人を俺は尊敬します。

幼馴染「…」ガララ

来たか。


1:


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:38:47.06 ID:yOOYeIydO

幼馴染「!」

男「よ、よう…おはよ」

と言い終わる前に、あいつは教室から飛び出した。

嫌われてるってレベルじゃねぇよイジメだよコレ…。

女友「なんか…ご愁傷様です…」

男「笑うなら笑えよ…」

俺の何がキライなんだ?嫌われる分には仕方ないが、理由は知りたい!

男「全てか!?全てなのか!!?」

女友「うぁッ」ビクッ

男「あ…ごめん…声に出しちまった…」


1:


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:42:29.80 ID:yOOYeIydO

HRの途中にあいつは息を切らして帰ってきた。当然遅刻扱い。もうなんなんだ。

休み時間

男友「どうした?あの子が遅刻なんざ…」

男「一回来たんだけどな…」

女友「男くんの顔見るなり教室飛び出しちゃった」

男「はぁ…」

男友「女友、言うな…俺からのお願いだ…」

もういい…廊下をうろつくことにした


1:


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:46:56.83 ID:yOOYeIydO

廊下

『ドンッ』

誰かとぶつかった。あぁもうついてない!

?「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

男「ん?あぁ…こちらこそごめん」

ん?名札の色は2年…一つ下か…

?「男さん…ですか?」

いかにも

男「なんで俺の名前を?」

?「名札に書いてますし…それに男友先輩がいつも…」

あぁ、男友の後輩ってわけか


1:


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:51:33.28 ID:yOOYeIydO

男友「ん?お、後輩じゃん」

後輩「こんにちは」

男「この子は?マネージャー…じゃないよな、お前帰宅部だし」

男友「俺と同じ中学だよ。同じ中学で女の子はこいつだけだ」

後輩「だって私…男友先輩を追い掛けて…///」

はいはい、男友、こいつはモテすぎなんだよ。先月何人に告白されたんだ言ってみろ!

男友「ばーか、俺なんかのために高校決めると苦労するぞって行ったろ?大学は自分で決めるんだぞ?」

後輩「はい!自分で決めます」

男友「本当かよ…」

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:56:05.83 ID:yOOYeIydO

授業中

先生がまたくだらない雑談してる。いいのかよ、テスト前は先生は皆範囲を終わらせるためにヒィヒィ言ってるらしいぞ?雑談なんてしてたら範囲まで履修できないだろ。

先生「では、今から大切なお話があります」

そうそう、早くテストの範囲を…

先生「皆さんは『人』という字がどうやってできているか知っていますか?」

そういうのもういいから!アンタ英語の教師だろうがクソジジィ!!

『ガタン』

幼馴染が倒れた


1:


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:01:14.59 ID:yOOYeIydO

ざわめくクラス。

女友「どうしたの!?大丈夫!?」

女友「先生!保健室に連れていきますね!!」

幼馴染「大丈夫…ただの貧血だから…」

先生「一応保健室で安静にな。貧血は怖いからな」

おいおい…。

小柄な女友が幼馴染をおんぶした。大丈夫かよそんなヨタヨタ歩きで…

女友「おぉっとっと…」

とりあえず授業は再開された




1:


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:04:43.82 ID:yOOYeIydO

昼休み

幼馴染「…」ガララ

女友「大丈夫なの!?」

幼馴染「うん…ありがと…」

本当かよ…。家に送るくらいなら俺だって…。

男「家に…送ろうか?」

幼馴染「いい…これ…」

弁当箱

男友が目を丸くしたのが視界に入った。

男「いいのか?」

幼馴染「二人分作った人の身にもなって」

ありがたくいただくことにした


1:


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:07:57.11 ID:yOOYeIydO

帰り道

男「ますますわからん」

男友「あの子のことか?」

男「あぁ、なんで弁当なんか…昨日も実はもらったんだ」

男友「…でも明らかに嫌っていた感じだったよなぁ」

男「あぁ…実はあいつと俺は幼馴染なんだ」

男友「あぁ~そんな気がした」

女友「じゃ、腐れ縁って奴じゃないの?」

男「それだ!」

男友「決まりだな」

納得した


1:


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:13:56.52 ID:yOOYeIydO

帰宅完了。寝るか。

『コンコン』

またか?

男「はい」ガチャ

幼馴染「はい夕飯」

男「なんか…悪いな…」

幼馴染「死なれちゃ困るから…」

幼馴染「あと、朝早く行くんだったらちゃんと言ってよね」

男「?なんでだ?」

幼馴染「お弁当アンタの部屋の前にいつも置い…」

こいつは今しまったと言う顔をした。俺の前で表情を変えるのは初めてだな。いや、そんなことより…

男「お前…もしかして…今朝の…」

幼馴染「…」

部屋に戻ってしまった。あいつ…今朝俺を見て教室から出ていったのは弁当をとりに行ったのか…?いや…まさか…でも…


1:


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:19:39.54 ID:yOOYeIydO

翌朝、いつも通りの時間だった。夕飯受けには弁当があった。やっぱり申し訳ない気分になる。朝からブルーな気分だ…

学校

男友「おいっす」

男「おっす」

女友「おはよっ」

いつものメンバーで少し雑談を交わすと、

女友「ねぇね、幼馴染ちゃんともいっぱい話したいな…ね、男」

また突拍子もないこと言い出しやがって…

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:23:10.89 ID:yOOYeIydO

男「まぁ待て」

男「確かにあいつの事を知りたい気分になるのもわかるが、俺は席を外していいか?」

女友・男友「ダメ」

即答かよ…

男友「もしかしたらお前のこと好きになるかも知れねーだろが!」

女友「印象アップのチャンスだよ!!」

こ、こいつら…

男「…ったく…」


1:


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:26:23.08 ID:yOOYeIydO

女友は幼馴染を呼んできて、4人で面白可笑しい話をした。楽しかった。あいつは表情豊かで、昔と変わっていない様だった。

ただ、俺とあいつがそんな楽しいムードですら、直接言葉を交わすことが無かったことに俺は気付いていた

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:31:19.77 ID:yOOYeIydO

帰り道、少しモヤモヤした気分を晴らしたくて、気分転換に帰り道を変えてみた。それなりに大型の病院があるんだが、救急車のサイレンを聞くことはあまりなかったため、この町は恵まれていると思った。



病院から幼馴染が出てきた!?

男「お、おう。どうした、病院なんかに」

幼馴染「…先生に、念のため貧血の件で診てもらえって…」

なるほど

まぁ、一緒に帰る流れを作ることができたからよしとしよう。


1:


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:35:44.39 ID:yOOYeIydO

男「なぁ」

幼馴染「ん?」

男「なんで…こっちに引っ越してきたんだ?お前なら向こうの高校でも…」

幼馴染「両親と喧嘩したの。だから、一人暮らしがしたかったの」

男「学費は親御さんもちだろ?てかお前の家族は、あんなに仲がよくて…」

幼馴染「昔と今をごっちゃにしないで」

幼馴染「もう変わったの。私も、何もかも。変わってないのは、貴方だけ」

そういうと、スタスタと帰ってしまった。

思わぬ不意打ちを喰らった。近くに落ちていた空カンを蹴り飛ばすことも忘れるくらい、俺は何か裏切られたような憤りを自覚した。


1:


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:38:41.72 ID:yOOYeIydO

今日はバイトから給料がおりるから、もうあいつの厄介になることはなさそうだ。

男「そういうわけで…ありがとな」

手短に礼を言い、お礼といってはなんだがケーキを渡した。

これであいつの厄介にはならない。

それと同時に、あいつと話すことは0になった。本当に赤の他人のような関係になった。

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:41:10.24 ID:yOOYeIydO

学校

男友「なぁ、お前ら何かあったのか」

男「何かも何も、いつもどおりだろ?」

男友「なんかお前、怒ってる?」

男「べーつにぃ」

男友「そうか…」

そう…もともとこんな感じだからな、変な期待した俺がバカだったんだ。そうに違いない。


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60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:45:39.05 ID:yOOYeIydO

後輩「男さん!」

うおっ!?なんだいきなり…廊下くらい静かに歩かせてくれ!

後輩「あの…コレ…」

差し出された手には封筒があった。

ラブレター!?まさか俺に!?

後輩「あの…男友先輩に、その中に入ってるコンサートのチケットをですね…」

あぁ、ガックリ来たね。やっぱり男友なんだなと。もうね、氏にたいね。

男「わかった!これを渡せばいいんだな!」

後輩「はい!ありがとうございます!」

最大限の爽やかスマイルで任務を引き受けた


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61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:49:31.35 ID:yOOYeIydO

男友「俺が?」

男「あぁ」

男友「うーん、断る理由もないからな、行くか」

お前のそういう所が女の子を勘違いさせるんだよ…

まぁこちらにも引き止める理由はないが

女友「何の話ぃ?」

男「あぁ、男友と後輩がコンサートに行くんだ」

女友「ふぅん…アタシも行きたいなー」

男友「残念ながらこいつは超人気バンドでな…俺はちょっと楽しみだ」

女友「ぶー」

やれやれ


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64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:53:26.92 ID:yOOYeIydO

日曜日

駅前

後輩「あっ!こっちですよぉ!」

男友「お、待ったか?」

後輩「いえいえ、今来たとこですよぉ」

男友「そっか…じゃ、行くか」

後輩「はい!」

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 23:57:05.90 ID:yOOYeIydO

後輩「せんぱぁい…」

男友「何さ」

後輩「手…つないでいいですかぁ?」

男友「よし、あそこにゲーセンがある」

後輩「まさかUFOキャッチャー…」

男友「そしてあそこには格ゲー筐体がある。あとはわかるな?」

後輩「勝ったら手つないでもらえるんですね」

男友「あぁ、まだライブまで時間がある、勝負だ」

後輩「望むところです!」


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まとめ連合



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