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幼馴染の男性が取った行動とは
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:06:40.88 ID:yOOYeIydO
確か昨日だった。俺はあいつと会った。引っ越してきたらしい。
俺は声をかけた。
男「お?久しぶりじゃん。幼馴染だよな?」
幼馴染「…」
おかしい。違和感の原因を突き止めるのはそう難しくなかった。
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:09:54.67 ID:yOOYeIydO
男「…?どうした?」
人違いか?いや…そんな筈は…でもひょっとしたら…
幼馴染「…」
なんだ人違いか。自分を無理矢理納得させて、アパートの自分の部屋に戻ろうとした。
男「すみません、人違いでした」
幼馴染「アンタ、男でしょ?」
足が止まった
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:13:09.67 ID:yOOYeIydO
男「なんだよ、人違いかと思ったじゃないか…あー恥ずかしい思いして損した」
幼馴染「ふぅん」
もしかしたら、こいつ明日から俺と同じ高校に通うのか?
男「お前ってさ、もしかして通う高校って」
幼馴染「〇〇高校」
当たった。ちょっとテンションが上がった。でも、なにか違う。こいつ、こんな性格だったっけ?
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:16:57.28 ID:yOOYeIydO
男「そうだ!引っ越しの後片付けとか、荷物の整理とか手伝うよ!」
幼馴染「いや…いいよ」
男「そっか…」
なんか鼻っ柱を折られた気分だなぁ…
まぁこいつも女の子だ。男には見られたくないものだってあるに違いないさ。
男「じゃ…用があったらいつでも呼んでくれな」
部屋に戻り…寝た。
隣からあわただしい音がしたが、呼ばれない以上しかたない。明日から新学期だ。
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:21:56.21 ID:yOOYeIydO
朝
あいつはもう部屋にいなかった。初日からお早い登校ですこと…。
学校
男友「おう!お前また同じクラスだな!」
男「お、そうなのか。よろしくな」
男友「はは、何を今更!」
無意識に幼馴染の名前を探した。無い…無い…あった。灯台下暗し、とはこのことか。同じクラスだ。
男友「まぁ…教室に行こうぜ」
男「そうだな」
多分今年も出席番号でいえば、1番後ろの席だろう
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13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:25:43.93 ID:yOOYeIydO
やはり席は1番後ろか。
あいつは1番前の隅だった。
男友「あの子…うちの学校にいたっけ?可愛い子はすぐチェックしてるんだが…」
お前のチェック精度は舐めたモンじゃないが、「あの子」は転校生だ、無理もない。
女友「あの子多分転校生だよねー…。なんか怖いなぁ…雰囲気が」
聞いてたのか
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:29:24.18 ID:yOOYeIydO
男友「話しかけてこいよ!お前が友達第1号だ」
女友「えぇ~」
男友「帰りにタコ焼きおごってやるよ」
女友「イェッサー!」
小柄な女友が幼馴染の席に走っていく。机の上に乗り出し、気さくそうに話しかけている。
あいつの昨日のようすじゃ、突っ返されるのがオチ…
女友「そんなわけで、よろしくぅッ!」
幼馴染「うんっ!よろしくねっ」
あ…あれ…?
そこには昔のあいつがいた
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:35:52.96 ID:yOOYeIydO
先生からの紹介により、幼馴染は自己紹介した。うん、普通に明るい。友達もたくさんできるだろう。じゃ、昨日なんで…。
放課後
男「おう、一緒に帰るか?アパート隣だし」
幼馴染「いい。一人でかえる」
男「はぁ…俺…お前に嫌われちゃったのかなぁ…」
幼馴染「…」
しまった、つい口をついて!
あいつは廊下に鞄を持って飛び出し、帰ってこなかった。
男友「おやおや、あの子となんか関係あんのか?」
男「べ…別に…」
女友「タコ焼き~~」
男友「わかったって!こら、引っ張るな!」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:40:36.50 ID:yOOYeIydO
アパート
一応謝ったほうがいいのか…
コンコンとドアを叩く
男「…いる?」
カギ…かかってないし…
男「は、入るぞ」
幼馴染「入らないで!!!」
ビックリしたね。イヤーたまげた。だって怒声がいきなりさぁ
男「あ、あのさ、今日、何か悪いこと言ったみたいで…ごめん」
幼馴染「…」
幼馴染「わかったから、さっさと部屋に戻って」
絶対許してもらってないな。ったくもう…。
自分の部屋に入ると、隣からすすり泣くような声がきこえた
これはマズイ
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20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:45:56.48 ID:yOOYeIydO
翌朝、あいつはまたしても早く部屋を出ていた。
学校
女友「おはよーっ!」
男「お、おはよ」
男友「よう…」
男「ど、どうした」
男友「聞いてくれ。このおチビちゃんがさぁ…タコ焼き10人前って…もうなんなんだよ…」
女友「量の指定はなかったもんねっ!」
男友「だからといって遠慮を知らんのかこのドチビがぁあ!」
女友「ドチビとは何事じゃあああ!!!」
また始まった。
さ、HRだ。席につこう
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21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:49:35.15 ID:yOOYeIydO
休み時間、あいつは色々な子とメルアド交換をしていた。友人関係に悩むことはなさそうだな。
男友「頼みがある」
男「なんだ?」
男友「金…貸して…くれ…あと1週間100円で過ごせる自信がない…」
男「ほら…仕方ねぇなぁ」
男友「恩に着る!!2倍返ししてやるからな!」
さて…俺はこれで一週間買い物は一切できなくなったわけだ。
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:52:06.62 ID:yOOYeIydO
自部屋
男「さぁてと…冷蔵庫の中身は…と…」
ニンジン、モヤシ、残りものの煮物…白菜etcと若干の調味料
男「うっ…とりあえず今日は煮物の残り食うか」
これから先一週間が思いやられる。もうお金ないんだもん…!
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24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 21:59:37.11 ID:yOOYeIydO
夜
だめだ…腹が減ってなにもする気になれん…寝るか…。
『コンコン』
ん?
男「はい」ガチャ
幼馴染「…」
男「お、お前から珍しいな。どうした?」
幼馴染「これ…」
その手には、可愛い絵柄がついたタッパがあった
男「?」
幼馴染「今日、何も食べてないんでしょ」
バレたか。朝飯は食べたけどなぁ。
幼馴染「はい」
男「おう、サンキュ」
俺が受け取ると、あいつはプイと自分の部屋に引き返した。なんか淋しい気がするけど、タッパの中にあった野菜炒めは美味しかった。
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25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:02:47.62 ID:yOOYeIydO
朝
さて、冷蔵庫にあったモヤシを炒めて食べて、今日もバリバリいけそうだ!! ん?郵便受けに何か入ってる?
弁当箱だった。
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:10:10.46 ID:yOOYeIydO
男友「そりゃお前、ツンデレって奴だよ」
男「ツン…デレ…?」
知ってる。いや言葉の意味は知ってるんだ!あいつがツンデレ…ねぇ…
男友「ためしにあの子に好きって言ってみろよ」
男「ためしって…」
男友「ったく…しかたねぇな…じゃ、俺があの子にお前があの子の事好きってことほのめかせばだな…」
男「待て!なんで俺があいつの事好きって事になってんだよ!」
男友「違うのか?」
男「あ、あぁ…!」
男友「そうか、行ってくる」
男「待てーーー!!」
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28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:13:29.76 ID:yOOYeIydO
男「あ…あぁぁ…」
終わった…あいつに変な目で見られる…せっかく再会したのに…
女友「ありゃりゃ」
男友が喋ってる…その会話に全神経を集中する。
男友「…て訳なんだが、どうだ?」
幼馴染「ふぅん…私は…『あの人』の事、嫌いだなぁ…」
!!!!
終わった
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29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:15:54.81 ID:yOOYeIydO
帰り道
男友「…正直ゴメンナサイ…」
男「いい…いいんだ…ははっ」
もうどうでもいいんだ…アハハハハ
男友「お前…自殺とかすんなよな…」
男「だーかーら!言ったろ?俺は好きじゃないってさ!!」
男友「あ…あぁ…」
女友「なんか悲しいね…」
男友「それだけは言うな…」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/22(水) 22:19:55.57 ID:yOOYeIydO
男友の話によると、ツンデレとはあの状況のときに
『なっ…///そっそんな話して何になるのよっ!!』
とか
『わっ私も…好き…かも…』
とか、動揺したり第三者には素直になったりするらしい。
ところがあいつは
「私は嫌いだなぁ」
淡々と答えた。しかも『あの人』と来たもんだ。
完全に嫌われてるな。でも、弁当とかくれたり、そういう優しさは変わってないみたいで有り難かった。
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